H17.1.1 岐阜路面電車再生に向けて

やり様によって健全経営できる。来年3月末で廃止予定の名鉄が経営している岐阜路面電車に関して、検討を重ねた中で思い至った我々の結論である。平成16年12月24日に作成したビジネスプランを以下に示す(4ファイルは同内容)。
  画面用PowerPoint(24シート、337KB)
  画面用pdf(24シート、302KB)
  印刷用Word(3ページ、347KB)
  印刷用pdf(3ページ、216KB)
(その後、平成17年2月1日版へ差替え)
現状は利便性が低いために潜在需要を大きく取りこぼしており、サービス改善により利用増・収益改善が可能で、健全経営できるという発想である。

今の時代では突拍子もない話だが、鉄道会社を立上げ、名鉄が所有する土地・地上設備・車両を買取り、新たに事業運営する道を探っている。沿線自治体と名鉄の間で資産譲渡の価格交渉がされた中では、約19億8000万円という金額が提示された。
  岐阜市役所HPで公開のpdf(13KB)
ベンチャーで初期投資の大きな鉄道事業を始めるうえで、既存の鉄道事業者が手放した資産を活用できるのは大きなチャンスであり、経営スタッフのメンバーも揃いつつある。

事業をスタートアップするのに必要なことは、以下の5点である。
 ・資産買取り及び当座の運営のための25億円の資金調達
 ・名鉄から資産及び場合によっては要員を継承する交渉
 ・鉄道及び軌道の事業免許取得
 ・営業開始するための実務的手配
 ・代替バスが不要となることの関係者の了解

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H17.1.2 年末の相談行脚

年末の12/29~31に、岐阜未来研究団の堀さんと私を含む仲間4名で以下の関係箇所を行脚し、相談して回った。1~3番目は非公式の打合せなので、部署や個人名は書かないこととする。このプロジェクトが成功した暁には、「実はあの時は・・・」と書けるようになろう。
 ・岐阜路面電車の関係箇所
 ・経営支援に一時名乗りを上げた岡山電気軌道の常務
 ・路面電車の輸送人員日本一の広島電鉄の常務他3名
 ・RACDAの岡会長
  (岡山で会社経営の傍ら路面電車活性化の市民活動を推進)
 ・「路面電車の館」の山根さん
  (広島で国内外の路面電車に関する極めて有用な情報を発信)
 ・岐阜問題に関心の深いシンクタンク・コンサル・院生の皆さん4名

師走の慌しい中、しかも御用納め後にも関わらず、多くの方がお時間を取って我々のご相談に親切かつ丁寧に対応して下さり、また貴重なデータを下さり、今後の支援を申出て下さった。岐阜路面電車の存続運動に関わって来た堀さんのご尽力のおかげであり、本当に感謝したい。

その結果、以下のことが分かった。
 ・サービス改善15提案は決して的を外していない
 ・事業開始に当って、各所からの温かいご支援を得られそう
 ・国交省にも、LRT総合整備事業(pdf、78KB)という支援策あり
 ・人・街・環境にやさしいLRT実現を目指す同志が各地に多数いる
 ・各論の提案のみでは不充分、事業性を判断できる収支数値が必須
 ・国の運輸政策、地域の交通計画の中での整理が必要
 ・自治体・警察(交通規制・信号)・他交通機関との連携が不可欠

事業として成立させられる可能性が充分ある、との感をより強くすると同時に、現時点で不充分な点、道のりは決して平坦でないことも良く分かった。実現可能性の検討をより深度化し、また具体的アクションを進めるため、資本金1000万円程度の調査会社を立上げるか、NPO法人交通ビジネス研究会として調査活動費の資金調達するかを検討する。なお、交通ビジネス研究会のHPは、最近1年半は忙しさにかまけて更新できていないが、基本的考え方は変わっていない。

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H17.1.3 市長の交通計画に関する考え

岐阜市の細江茂光市長は、昭和23年に岐阜市のお生まれで、京大法学部卒業後に三井物産に入社されて31年間勤務された後、地元で乞われて市長選に立候補して当選、平成14年2月25日に市長に就任された。平成15年11月の(社)内外情勢調査会での講演のうちの交通計画に関わる部分を抜粋した4ページの資料を以下に示す(2ファイルは同内容)。
  Word(109KB)、pdf(93KB)
文章中の青太字の下線は私が付けたものだが、以下のようなお話をされ、LRTの必要性や有用性を良く理解されている。
 ・車一辺倒の交通体系では破綻をきたす
 ・どこでも自動車で行けるという時代がだんだん難しくなってくる
 ・今後の岐阜市の交通体系についてLRTを考えていきたい
 ・市街地、商店街の活性化のためにも有効

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H17.1.4 沿線自治体での検討

名鉄の路面電車撤退表明に対し、沿線自治体(岐阜市・関市・大野町・北方町・真正町・糸貫町の6市町、平成16年2月1日に真正町・糸貫町は合併して本巣市)は、平成15年2月7日に「揖斐線・美濃町線・岐阜市内線等沿線市町対策協議会」を発足させ、存続の方策を探った。その取組みの一環として岐阜市は、自動車中心の交通体系の見直しを目指して、平成15年10・11月に交通社会実験(pdf、1,595KB)(実験として公共交通が便利で使いやすいまちを出現させる)を実施した。路面電車に関しては、一部区間の軌道敷内通行不可と一部電停の安全島設置を行なったが、ダイヤは変えないままで利便性の直接的向上はなく、実験期間中も利用者は減り続けた。

名鉄が平成16年3月1日に廃止手続きの申請をした後、対策協議会は3月3日に検討資料(pdf、175KB)を発表した。それによると、将来とも利用減は避けがたく独立採算での運営はできず、継続的な公的負担が必要とされた。また、“乗って残そう運動”を展開したにも関わらず、利用者は減り続けた。

以上、否定的な物言いをしたが、岐阜路面電車に将来性がないことを言いたい訳ではない。むしろ逆で、岐阜市の人口40万人という規模や現行の路線を考えるなら、サービスの改善によって利用者を大幅に増やせると言いたいのである。全国の多くの自治体で“ノーマイカーデー”といった取組みがあり、庁舎や歩道橋に「毎週水曜日は自動車の利用を控えましょう!」などと横断幕が飾られたりしているが、ほとんど成果を挙げていない。なぜなら、速達性やフリークエンシーといった交通機関の本質的サービスを向上させずに「環境にやさしい路面電車やバスを使いましょう」とスローガンだけ唱えても、不便な生活を強いることになり、多くの人は行動を変えないに決まっている。岐阜の路面電車を再生するには、利便性を向上させることが絶対に不可欠であり、それは大幅なコスト増なしに実現可能であるからこそ、私はこのプロジェクトに関わろうと思うようになった。

異論はあろうが、サービス改善による利用増を通して黒字経営は可能であり、継続的な公的負担(分かりやすくいえば、赤字補填のためのとめどない税金投入)なしに事業を継続できると考える。その具体的内容を現在精査中であり、でき上がった時点で関係箇所への働きかけを進めたい。

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H17.2.5 市長の路面電車存続断念

細江岐阜市長は、平成16年7月に路面電車存続断念を発表し、記者会見を行なった。その発表に関わる資料を以下に示す。岐阜市役所のHPからダウンロードし、読みやすいように加工した。
  7/23記者発表(7ページ):Word(268KB)、pdf(222KB)
  7/23記者会見(4ページ):Word(82KB)、pdf(67KB)
  7/27記者会見(3ページ):Word(67KB)、pdf(61KB)

市長の主な発言を抜粋すると以下の通りである。
 ・路面電車、バス、LRTあるいは新しい交通システムも含めて公共交通は、
  環境、高齢化、観光振興などの面から見ても21世紀に向けてふさわしい
 ・私も何とか存続させるべきであると今でも思っている。
 ・公共交通の活用が岐阜市のまちづくりに対して大きな影響
 ・市民運動的に盛り上げて交通政策を議論していく「交通市民会議」を設ける
 ・新しい路線を引くという話は、市民が本当に望むのであれば、考えていく
 ・路面電車の有効性についてはまったく疑念がない
 ・20年後にはみんなが乗るはずだから、
  赤字が出てもそれまで存続しようということにはならない
 ・昨年あれだけ働きかけたにも関わらず、乗客数は減ってしまった
 ・今後乗客数を伸ばしていこうという考え方もできなくはないが、
  現在の岐阜市の財政状況から、都市経営者として判断した
 ・岐阜市への求心力を保つにあたって、路面電車は非常に大きな役割
 ・観光都市という観点から見ても路面電車の役割は象徴的かつ重要
 ・総合的な交通体系を考えるべき
 ・今後の岐阜市にとって「環境」というのは非常に重要な切り口
 ・高齢化、地域コミュニィの崩壊、地域の商店街の衰退の問題もある
 ・公共交通の重要性を市民のみなさんに認識いただくことが極めて重要

岐阜市としては、車中心から公共交通・自転車・歩行者を重視した交通体系への転換を目指しており、路面電車も存続させたい。しかし、現に利用者は減る一方なので存続させるには多額の税金投入を要するが、それに対する市民の合意を得られず苦渋の思いで存続を断念した、ということである。ということは、利便性高いサービスを継続的に提供できる民間セクターが自己責任で事業参入してくれれば大歓迎ということだろう。我々はそれを目指している。

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H17.4.7 新たなブログへ移行

岐阜路面電車再生へ向け応援して下さる皆様へ!
岐阜路面電車再生に向け、日々、活動を続けています。事業運営を担う組織体として、(株)岐阜ライトレール(仮称)という株式会社を設立する準備も進めています。本当に多くの方からコメントや個別メールで応援を頂いているにも関わらず、私のキャパ不足でほとんど応答できないままで、申し訳なく思っています。また2月5日以降、全然投稿できていない中、先ほど久々にアクセス解析を見たら、毎日40件前後ものアクセスがありました。アクセスするたびに新しい情報がなく失望された皆さん、申し訳ありませんでした。
罪滅ぼしのためにも、新たなブログへ移行し、短文であっても日々の活動状況を欠かさず投稿して行こうと思います。デリケートな話で、活字にできない事柄も多いのですが、できるだけホットな情報をお伝えしたいと思います。多少ペン(指?)が滑って書き(入力し?)過ぎてしまうかも知れません。今後は、以下をご覧下さい。
 http://ar.tea-nifty.com/gifu

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